台湾茶教室〈初級〉
茶葉の形によるお湯温度と淹れ方

台湾茶の一つの特徴であり、茶葉の「形」と「色」が様々あります:しっかり丸まっている、緑色の高山烏龍茶、または細長くて白毫(お茶の芽が白い産毛に覆われた部分)がついている、色が豊かな東方美人茶。その色々な茶葉は、鑑賞して楽しむだけでなく、淹れるのにお湯の温度を判断することもできます。

丸い?細長い?形の持つ特徴

台湾茶の茶葉は大体「丸い形」と「細長い形」の 2 種類に分けられます:

丸い形には「コクの深さ」が特徴で、しっかりと丸まった茶葉は、淹れるのにお湯を通して捨てる「温潤泡」という、茶葉を開きやすくするための方法があります。
そして、細長い形には「香りの高さ」が魅力で、特に水出し茶に適した形で、お茶の風味をよりうまく、しっかりと抽出することができます。

形により、淹れるのにお湯の最適な温度

台湾茶を淹れる時には、茶葉の「見た目」でお湯の最適な温度を決めましょう!

高山烏龍茶などの「丸い形」
90ー100°C のお湯を勢いよく淹れましょう!熱々のお湯だからこそ、しっかりと丸まっている茶葉を開きやすく、お茶が持つ旨味とコクを存分に引き出せます。さらに木柵鉄観音茶などの焙煎烏龍茶は、95ー100°C、より高い温度で淹れるのがおすすめです。

文山包種茶台茶18号紅玉紅茶などの「細長い形」
80ー90°C の少し低めの温度で、特徴的な高い香りを引き出しながら、渋みと苦みを抑えられます。

東方美人茶碧螺春緑茶などの「白毫がついている」細長い形
白毫とは白い産毛に覆われたお茶の芽なので、柔らかい新芽を傷つけないように、温度が下がった 75ー78°C のお湯を優しく注ぎます。

台湾茶の異なる淹れ方を楽しむ

台湾茶を淹れるのには、最適な温度のお湯で美味しくいただきましょう。丸い形の茶葉は「温潤泡」という茶葉に一旦お湯を通すポイントを忘れないように、何煎も淹れるホールリーフティーを楽しみます。

熱々のお茶を味わう:台湾茶の淹れ方 ▷こちら

また、台湾茶の形はホットでの淹れ方だけでなく、水出しにも関わっています。水出し茶を作る時、茶葉が完全に開くまでは細長い形のお茶より、丸い形の方が時間がかかるため、丸い形のお茶は、室温に 2-3 時間置き、味をしっかりと抽出してから冷蔵庫に 6-8 時間寝かせるのがおすすめです。

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美学とセンスにこだわった千利休の精神に憧れ、琅茶の茶舗には千利休の茶室をイメージした、簡素な茶室があります。簡単に見えるものでも、心を込めて観察して感じれば、その本質も意義も、さらに深く認識することができます。台湾茶の稽古にも、基本を知って初心を忘れずに、きっとまた見えてくるものがあるのでしょう:)

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空想茶館」へようこそ!このプロジェクトでは、台湾茶の知識と楽しみ、また琅茶の思いをより柔らかく、面白く伝えようと思います。茶舗で自由に試飲したり話したりできる日を楽しみにしながら、このオンラインでの「空想茶館」を通して、台湾茶を始めよう!と思っている台湾茶の初心者の方は、手軽に台湾茶を始められることを期待しています:)



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