【作家紹介】台湾/林信志.『望気』陶芸アトリエ主宰
|作家紹介|
林信志(リンシンジー)/『望気』陶芸アトリエ主宰
陶芸家のみならず、アメリカへ映画の分野で修士号を取得し、CMディレクターとして活躍しています。すべてのものは無秩序ですがバランスの中で生きていて、絶対的な完璧さと永遠は存在せず、経験を重ね、時間が経つにつれて、朽ち果てていく姿だからこそ、美しいというものが生み出されることを信じています。
器には、毎日の食事と周りの空気を盛ります。器が私たちと静かに見つめ合う瞬間から、まさに「生活」が実現し —— 器を手に取り、荒くざらざらしている質を感じ、そして自分という存在を確認します。
望気に心が引かれて作品を持つのはもうしばらくの間ですが、望気の作品は、この時代のものではなく、出土したばかりの文物のように、無造作に見えますが、最も優雅なところにある割れ目、傷み、まだらになったような色合い ⋯⋯ それらを静かに眺めていると、いつも古道具の独特な味わいを感じるような気持ちが湧いてきます。
陶芸をしていない時、いつも山を登っている望気を主宰する林さんの頭の中には、きっと山のイメージがたくさんあるはずでしょう!カーペットのような樹皮と苔、谷に広がるススキの群れ、険しい山道と岩穴の先には、すべて人通りの少ないですが、豊かで美しい風景につながっでいます。